- 1999年5月11日 青森県にて生誕(一人っ子、2歳くらいから母子家庭)
- 幼少期は平内町小湊で生活(小湊保育園)、3歳くらいで青森市小柳に引っ越し(小柳保育園)。
- 2012年3月 青森市立小柳小学校卒業 野球部 算数好きだった
- 2015年3月 青森市立造道中学校卒業 野球部 入学したてのテストで1位を取ってしまう。順位落とすのはダサいと思い、定期テストは毎回ちゃんと勉強して臨んだ。基本的に良い順位をkeepできた。2年の冬から塾に通わせてもらっていた。そこでの友達とは今でも超仲良し。
- 2018年3月 青森県立青森高校卒業 硬式野球部 野球一筋で勉強は全くやらず、3年春夏は最下位を取ったこともあり。数学だけはかろうじてセンター8~9割取れるくらい。物理、化学すらほぼわからない。ここでも2年の冬から塾いかせてもらってたのに。。。親不孝でした。
- 2018年4月 浪人 駿台仙台校へ 寮ぐらし。正直駿台の授業はほとんど聞いていなかったが、自分でやるべきことを考えて毎日死ぬほど勉強した。駿台の環境は素晴らしかった。宅浪していたら多分成績上がらなかったと思う。はっきり言って、この1年は超楽しかった。死ぬほど勉強して、その分びっくりするくらい成績が上がった。前期はBクラス配属だったが、前期のうちからメキメキ成績をあげ、後期はAクラス(医学部クラス以外で1番上です)配属。そのクラスで後期は成績1位だったか2位だったか、忘れたが、とにかくすごい成長。1日17時間は勉強してたかな。
- 2019年4月 東北大学理学部入学 家が裕福ではないのでバイトを週5〜6でやっていた。その結果、大学の成績はあまり良くない。自分の脳みその限界を感じる。全員ではないが、知り合いたちとても頭いい。
- 2020年10月 物理学科に進む。地球物理・天文にはあまり興味が無かった。素粒子・原子核の方に興味があった。
- 2021年10月 教職課程をやめる。教師になりたいわけでも無いし、教育実習のために母校に予約することを忘れていたいたため。
- 2021年11月 家庭教師以外のバイトを辞める。今までしんどかった。。。
- 2022年2月 研究室配属決定。成績が芳しくなく、志望表に書いた第3希望の研究室すらすり抜けて、東北大学電子光理学研究センターに配属される。かなり萎えたが、私が研究したい分野が原子核なのでまだセーフである。しかしビーム系や化学系色の濃い研究もしているセンターなのでthe 原子核の研究ができるかどうかは定かではない。あまりにも悔しかったので、このあたりでもっと上のレベルの大学院に進学したいと思い始めた。親友が東京に就職するということもあり、私も東京に行ってみたいと思い始めた。院試勉強合宿に一緒に行く5人中の2人は東大院に行くので私も目指すことにした。東大の素粒子実験系の研究室である。特に浅井研。
- 2022年3月末 福島県猪苗代市のしゃくなげ平貸別荘で、二泊三日の院試合宿をした。2日目の夜に7人でBBQをした。その後、炭の余熱で温まっている時、物性実験に進む鈴木氏から鶏口牛後という考えもあるということに気付かされた。確かに、私が思う私のポテンシャルでは東大院に進んだら、周りについていくので精一杯で、それがデメリットとなり得るだろう。レベルが高ければ高いほど良いというわけでは必ずしもない。というわけで、東北大に残ることは悪いことではないと考えられるようになった。ここ最近は、なんとしても東京に行かなければならないんだと、頭が凝り固まっていたので、鈴木氏には感謝の気持ちでいっぱいである。
- 2022年4月5日 電子光理学センターでガイダンスがあった。大西教授がとてもフレンドリーで気さくな方だった。このセンターは理学研究科とは独立しており、学部4年に対する教育も歴史的背景から少々変わっているらしい。一般的な素粒子・原子核系の実験の研究室では、その研究室が行っている研究に関する装置の開発など、あくまでもその研究の一端に触れるように指導教員から卒業研究テーマが与えられる。しかし、当センターに配属された学部4年は研究室に配属されるということはなく、卒業研究は本当に自由なのだそうだ。大西教授によれば、昨年度は輪講のゼミで登場したラザフォード散乱の実験を、自分達で装置を作り、測定したという。良い結果は得られなかったが、とてもおもしろかったという。確かに、教科書などでは何度もそのような有名な実験は目にしているが、実際に自分達の手で実験したことがあるという人は現代では世界でもほとんどいないだろう。その例として、大西教授はシュテルン・ゲルラッハの実験をやってみたいとおっしゃった。確かに、私もやってみたいと思った。また、実験室サイズの簡易加速器を作ってみたいともおっしゃっていた。どうやら、電子光理学センターに配属されたのはラッキーだったかもしれない。とりあえず卒業研究が楽しみである。
- 2022年5~8月 大学院は東北大一本に決定した。理由は東大と東北大の受験日が被ったこと、受験料3万は高すぎること、無理して東大目指さなくてもいいと思ったこと、大西教授が好きなこと、である。かなり真面目に勉強した。同じ物理の会に所属している鈴木氏と渡邊氏と3人で毎週1回集まって過去問を消化していった。私は平成22年度から令和4年度までの過去問と、大学院入試「物理学」という問題集を解いた。今年は東北大は英語の試験はなかったが来年からはあるそうなので、後輩のみんなはがんばりましょう。試験は簡単に感じた。しかし、過去問で間違えたことを本番でも繰り返しミスを犯してしまい、結構悔しかった。なんなら満点とれたんじゃね?と感じるくらいだった。成績開示の結果は合格者の中で上の上位ということだった。4月ごろまでは力学電磁気量子統計全てにおいてほとんど問題が解けなかった私がこのような成績をとれた。案外、みんなそんなに物理を理解しないまま修士課程に進むのだな。
- 2023年4月 東北大学大学院理学研究科物理学専攻 進学 電子光理学研究センターの中には学生が所属できる研究部(研究室)が3つある。[1]核物理研究部 [2]光量子反応研究部 [3]加速器ビーム物理研究部の3つだ。今年度M1は3人いるので、できれば各研究部に1人ずつ入ってほしいと言われた。自分がなぜ、各物理研究部に進んだのかをここに記録したい。基本的にこの木村という男は物理とか数学に対しては基礎論的なことも工学的なこともなんでもやっているうちに好きになってしまうという性格だ。だから、最悪どこに進んでも納得して研究に勤しんでいける自信があった。そんな中で、私は第一希望として核物理を挙げていた。最大の理由は、大西教授がいるということだ。大西教授には学部4年の頃から卒業研究でお世話になっていた。この人の人柄には本当に頭が上がらない。今まで出会ってきた教員の中でも造道中時代の担任だった工藤誠先生、英語の先生だった野崎先生、野球部の先生だった土岐先生、青森高校時代の1年の頃の担任だったマリコ先生、現代社会の先生だった明石先生と並ぶほど、ふさわしい言葉が見つからないが、とにかく尊敬している。この人からもっと物理を学びたいと心から思っていた。さらに理由があるとすれば(大西教授の存在が大きすぎるため、他の理由があっても大西教授と比べると0に近似できてしまう)私はどちらかというと、基礎的なことに興味があった。加速器・ビーム物理は今後の実験物理や医療などには欠かせない重要な分野ではあるのだが、どうしても物理学の"本質"からは逸れる気がした(偏見です。申し訳ありません)さらに、光量子反応研究部は今、主に陽子・中性子の大きさを精密に測ることをしている。こちらは何か新しいことを見つけるというより、現在問題となっていることを解決しようという感じがする(実は陽子の大きさは色々な方法、研究所で測られているが、それぞれの結果が別の結果の誤差の範囲に収まらないという異常事態が起きているのである。)。これはこれで相当面白い。しかもこれは我が電子光理学研究センターでしかできないとのことである。面白い。さて、核物理研究部は何をやっているのかを、私がわかる範囲で(なお間違っている可能性もあるが、私の情報は鵜呑みにせず、公式の情報を参考にしてほしい。)素粒子としてクォークがあることはよく知られている。ではクォーク個々の性質を調べれば、神羅万象を説明できるかと言えば決してそうではない。よく素粒子と物性を比較した名言で、"More is different. by P.W.Anderson"が紹介される。このことは決して素粒子と物性の間だけに当てはまるものではない。これは素粒子と原子核(より正確には素粒子とハドロン)の間にも成立する。例を挙げる。クォークには実は2種類の質量がある。1つは"裸の"クォークの質量であり、uクォーク1個当たり1.5~5MeV/c^2[Particle Dataより]である。もう1つは"構成子"クォークの質量でuクォーク1個あたり約300MeV/c^2である。裸のクォークとは文字通りである。この約3MeV/c^2はヒッグス粒子によって生まれた質量だと考えられている。構成子クォークとは陽子や中性子などの中にいる(閉じ込められている)クォークである。これまでの多くの実験から陽子はuudで構成されていると考えるのが普通である。陽子は約900MeV/c^2なので÷3をして300という値が出てくる。同じ"クォーク"なのにシステムによって100倍も質量が違うのである。More is defferent.は言い過ぎでもA few is defferent. by Y.Kimuraとは言えるのではないだろうか。実は陽子中性子の中は単にクォークが3個あるだけではない。3つの構成子クォークの周りにうじゃうじゃグルーオンやクォーク-反クォーク対がいるのである。これは実は真空は真の空ではなく、相対論と量子論を融合してできた場の量子論で記述されるように多数の粒子が生成-消滅を繰り返している結果である。結果的にA fewがMoreになったわけだ。また、裸のクォークと構成子クォークの質量の違いは「カイラル対称性の自発的破れ」という、なんとも物理学徒の心を励起させるようなかっこいいものからも説明できるらしい(まだ式を追っていないので断言できない)。カイラル対称性とは右手と左手の対称性である。素粒子・原子核物理ではスピンも重要だが、ヘリシティというスピンと運動方向を両方考慮した物理量が効いてくる。右巻き・左巻きという表現をする。カイラル対称性があれば、右巻き粒子と左巻き粒子は同数存在しているはずである。しかし、、、あ、よくわからなくなったのでこの話はやめます。Massだけに。とにかくわかることは、質量が0なら全て光速で運動しているはずで、そうすると右巻きと左巻きは完全に分かれます。しかし、質量が有限であれば、必ずその粒子は光速未満で運動しており、その粒子が右巻きか左巻きかは観測者によることになります。つまり、右巻きと左巻きが混ざります。どういうわけかニュートリノは左巻きしか見つかっていません。対称性が明らかに破れています。これくらいしかまだ知りません。話はかなり逸れてしまいましたが、要はハドロン物理は我々の質量の起源と密接に関わっています。質量という、下手したら小学生でも知っている概念なのに、どのようにして発生しているのかを私たちは完全に理解しているわけではないのです。裸のクォークから原子核・原子を結ぶ重要な分野がこの核物理研究部の行なっているハドロン物理なのです。面白い。さらに、標準理論では6つのクォークがあるとされています。3世代ありますが、軽いクォークと重いクォークという分け方もできます。軽い方はu,d,sです。この宇宙はダークマターとかの問題を抜きにすればほぼuとdだけで構成されています。sを入れたらどうなるのかという発想は自然であり、sを含む物質の相互作用の研究によって新しい物理を切り開くことができるはずです。実際、K中間子というものを作って標的に当てることでsの入った原子核の性質を調べることができます。J-PARCは世界最高強度のK中間子ビームを作れます。そこでの実験もできるそうです。また、ハドロンはクォーク-反クォーク対でできているメソン(π中間子など)と3つのクォークからできているバリオン(陽子・中性子の仲間)がありますが、近年クォーク6個からなるダイバリオンや、5個のクォーク(ク4個、反ク1個)からなるペンタクォークなどが実験的に発見されています。これらの本質は実はメソン・バリオンだったとしても、新しい物理であることには変わりありません。ファッションや芸能界の新には興味はない私も、物理の新には積極的に関わりたいので、新しいことだらけの核物理に進むことに決めた。